質屋にGO!七転八起。ナイスバディーを縄と中国茶でナンパ。Come on!! 虎ノ門でデート。スイーツは豆乳で作ったヨーグルト。ディナーは生パスタとチキン南蛮。旅行は那覇へ!なくなれ犯罪、防犯カメラに気をつけて?!

 突然、訳の分からないタイトルだが、78日はそういう記念日らしい。いや、そういう記念日ではないんだけど、適当に「今日は何の日」を繋げてみただけのタイトルなのは詫びておくことにする。麻好きならもちろん麻縄、オガラ茶やHEMP TEA、ヘンプミルクで作ったヨーグルト、ヘンプパスタにヘンプタルタルソースのチキン南蛮といきたいところだ。ちなみに防犯カメラは「な(7)くなれ犯(8)罪」ということらしい。まぁ、いろんな記念日があるもんだ。

 そんな今日は、安倍晋三元首相が銃撃され死亡した事件から1年、そしてロシアのウクライナ侵攻から500日の記念日(?)でもある。大麻と全然関係なさそうにも見えるが、大麻取締法の改正に前向きだった安倍晋三元首相の死は、その後の統一教会問題によるバタバタからくる法改正国会提出のタイミングのズレや秋予定の解散総選挙に向けたさらなるズレ予想など、それなりに大麻業界及びCBD業界界隈に影を落としている。改正された途端に問題が噴出しそうな法改正の動きに右往左往し予測ハズレや予定狂いが生じてあたふたしている関係者も多い。

 また、世界の穀物庫でもあるウクライナ、そしてロシアの壮大な兄弟喧嘩あるいは代理戦争は世界経済に大きな影響を与えているが、経済を抜きにして考えても、大麻研究、特に種子の品種改良やヘンプクリートの研究においてかなりの実績と知見を持つウクライナの状況は好ましいものではない。まだまだ人命が失われ、先の見えない戦場地域において復興やら何やらいうのは気が早すぎるけれども、大麻という視点から見るならば、大麻先進国でもあるウクライナの戦禍で荒れた土壌を有効活用しさらに経済にも環境にも役立つようにヘンプクリートなどを使うのは悪い考えではないだろう。PTSDにも大麻は有効だ。いわゆる西側ではなく東側にいた分、ヘンプのあやふやな定義に振り回されずに大麻の研究や開発を進められたことをデメリットではなくメリットとしてもっと発揮して欲しいところだ。

 日本では大麻取締法の改正に向けた動きだけでなく、日本ボクシングコミッション(JBC)による世界反ドーピング機関(WADA)の基準値とは別の科学的根拠のない、法改正の動きとも矛盾しそうなより厳しい独自ルールの検討に入ったり、芸能人の逮捕などなど何だかなぁ、な話題に事欠かない。社会情勢や世界情勢、化学も科学も医療も法さえもすっ飛ばした言説が飛び交っている。七転八起ならぬ七転八倒だ。ちなみに、大麻と大麻成分を区分けせずに話すのも混乱の原因でもあるからして、何もかもがカオスな状況が続いていく。定義が適当なものの上に日本も世界も状況が先滑りし、議論も上滑りしている。「の中の蓬」ならまだしも「麻の如し」では困るのだ。「稲麻竹葦(とうまちくい)」に「快刀乱麻を断つ」勢いで、「麻姑掻痒(まこそうよう)」な議論を進めていかなきゃならない。

 まぁ、そんなこんなで78日の誕生花はホトトギスとカンパニュラ。偽りと誤魔化しなく、感謝と誠実さと節度を持って大麻ライフを楽しみましょう。と花言葉で締め括ることにする。たかが大麻、されど大麻。

 

松浦 良樹〈Matsumura Yoshiki〉プロフィール

 環境問題や自然エネルギー、伝統文化などをメインテリトリーとするライターとして様々な媒体に執筆。

 NPO法人日本麻協会理事などを務め、2016年7月に理事・長岡 沼隆とともに国立京都国際会館で開催された「第1回 世界麻環境フォーラム」(別名「京都ヘンプフォーラム」)と呼ばれる「IHEF(International Hemp Environmental Forum)」の初イベントを開催した。このイベントには、世界中から麻の専門家や産業家の他、安倍昭恵総理夫人(当時)、京都市長、京都最古の神社である上賀茂神社宮司をはじめ、大麻に理解のあるメンバーが広く参加した。

 また、蚊帳研究家として蚊帳の歴史や文化の研究に努めるとともに、ヘンプ100%の藍染の蚊帳やヘンプストロー、ヘンプフィルター、ヘンプなどの衣食に関わる大麻アイテムの開発に携わり、普及活動を続けている。

 2019年ネパールで開催された「ASIA HEMP SUMMIT」において「大麻と蚊帳の博物館の創設」「日本の祈りに関連した大麻」に向けた企画で起業家賞を受賞。大麻の専門店「麻草屋」代表でもある。

 また、タイ王国バンコクで開催された「アジア国際ヘンプエキスポ 2022 」では二大パビリオンのひとつ「golden  hemp  pavilion」の責任者を務めた。

 2023年、青淵渋沢栄一翁顕彰会〈士魂商才〉賞を受賞。