2023年葉っぱの日に思うこと

 88日は葉っぱの日だ。420よりよっぽど日本人には身近だと思うし、実際車のナンバーがさりげなく、、、は無いけれども、、、8888の大麻関係者もちらほら見かける。バッズを捨てて葉っぱを吸っていた時代もあるというから、隠語が葉っぱだったりもするのだろう。いや、隠語に引きずられたのかな。まぁ、とりあえず今はどちらでもよい。

 どちらかというと、87日(はなの日)の方が現実により近いとは思うが、大麻派とかカンナビノイド派とかいう分裂した日本の流れの中では42087日も88日も無意味な言葉遊びにすぎない。なんだったら明日、8月9日の方が相性が良いかもしれないが。

そしてここには農業という視点も抜けちゃってるしね。

 さて、グリーンラッシュ日本上陸の前にアメリカは楽観的な経済研究所を除く大方の予測通りCBDバブル崩壊からの自浄作用と健全化、そして比例するようにアンダーグラウンド化も起こっているし、株価だけでなく値崩れも激しい状況だ。ただし、アメリカの混乱は現在最も原材料としてのCBDが必要と考えられるヨーロッパにおける安定供給を不可能にしている分、ヨーロッパにおけるビジネスチャンスは広がったのかもしれない。アジアにおける先行及び新興勢力であるタイの大麻ビジネス関係者にとってももしかしたら世界のカンナビノイド業界の混乱は突破口になる可能性もある。またしても日本は周回遅れでスタート地点にも立つことはできないけれども、日本を飛び越えてすでに世界に向けて動き出している企業もあり、どのような展開になるか楽しみだ。

 また、医療分野ではどうやら日本企業も創薬に向けて動いている。世間を賑やかすのは大麻そのものでの逮捕やカンナビノイド関連の事故やTHC混入や規制などなどの騒ぎだし、HHCH HHCP THCHO HHCPO THCPO THCJD • THCBなどなど成分についてのヘッドに来るだの、ボディにくるだの、体感にくるだの、ピーク時間の長さや抜けの良さだったりで嗜好についての議論が盛んで、大麻とカンナビノイドの違いを感じるけれども、創薬の分野ではCB1受容体やCB2受容体に関わる研究が着実に進んでいることは注目したいところだ。

 別件、日本における政治日程では次の国会に改正案を提出する方向で調整のようだが、政局次第ではどうなるかまだまだ不透明なことばかりだが、法改正を見据えて産学官のさまざまな動きがあり、法改正後の利権争いはさまざまに進行している。法改正は大麻を麻薬に変える。勘違いしている人もまだまだ多いが、日本においては大麻は麻薬では無い扱いだからこそ医療として使うことが出来なかった。大麻は大麻取締法、麻薬は麻薬及び向精神薬取締法(麻向法)といった区分けがあった。法改正後は麻薬として医療麻薬のひとつとなり、医療及び医薬の現場での使用が可能となる。簡単に言うとだけど。まぁ、単純にこれまで法律とは矛盾しつつも運用として行われていたTHC取締法がまさしく成分規制によるTHC取締法となり、そもそも麻向法の範囲だったTHCの取締りが強化されるということだ。そして、捕まえた後は優しく諭し、「大麻は悪いモンじゃ無いのは知ってるけど、法律だからね」とか言っちゃう警察やマトリや検察の方々にきっと言われるのだ。「大麻取締法にする?それとも麻向法にする?素直に認めちゃいなよ」。まぁ、今後は「自分のものではありません」からの不起訴戦略は見直さなきゃならないのだろう。そしてより一層大麻派とカンナビノイド派の違いは明確になるのかもしれない。そもそも「安心」「安全」の考え方にズレがある。健康のための安全や安心、捕まらないための安全と安心。毒は薬、薬は毒というごく当たり前のことが矛盾を引き起こしている。そこに法の矛盾がさらに混乱に拍車をかけている。面倒な話だ。

 日本人はお茶やタバコでもパキパキにキマってたという話もあるくらいだ。タバコなんてどんだけ禁止しても栽培加工流通しちゃうから税金取るようになった作物だ。酒は言うまでもなし。ヨーロッパではリンゴ(糖分)と小麦(タンパク質)と大麻が人類を歓喜させた三大という人もいる。日本ならミカンと米と酒なのだろう。なんならアダムとイブの時代に遡ってリンゴ禁止法も良いのかもしれない。あ、タイの砂糖の量による課税はそれに近いのかもしれない。まぁ、そんなタイでもタイ人というよりタイを訪れた日本人などの外国人が外貨を落としていくことの方が多く、タイ人の好みは別にあったりもするしね。

 さて、日本は法改正なのか法壊正なのか、あるいは崩壊正なのか、とにかく地味に慌ただしいことこの上ない。医療にしろ嗜好にしろまだまだ議論を深めなくちゃならないことはたくさんある。グダグダな流れでとりあえず変えちゃうのだけは勘弁してもらいたい。 

たかが大麻、されど大麻。

P.S 大麻の伝統文化や農業、歴史なんてのは需要あるのかしら?

 

 

松浦 良樹〈Matsumura Yoshiki〉プロフィール

 環境問題や自然エネルギー、伝統文化などをメインテリトリーとするライターとして様々な媒体に執筆。

 NPO法人日本麻協会理事などを務め、2016年7月に理事・長岡 沼隆とともに国立京都国際会館で開催された「第1回 世界麻環境フォーラム」(別名「京都ヘンプフォーラム」)と呼ばれる「IHEF(International Hemp Environmental Forum)」の初イベントを開催した。このイベントには、世界中から麻の専門家や産業家の他、安倍昭恵総理夫人(当時)、京都市長、京都最古の神社である上賀茂神社宮司をはじめ、大麻に理解のあるメンバーが広く参加した。

 また、蚊帳研究家として蚊帳の歴史や文化の研究に努めるとともに、ヘンプ100%の藍染の蚊帳やヘンプストロー、ヘンプフィルター、ヘンプなどの衣食に関わる大麻アイテムの開発に携わり、普及活動を続けている。

 2019年ネパールで開催された「ASIA HEMP SUMMIT」において「大麻と蚊帳の博物館の創設」「日本の祈りに関連した大麻」に向けた企画で起業家賞を受賞。大麻の専門店「麻草屋」代表でもある。

 また、タイ王国バンコクで開催された「アジア国際ヘンプエキスポ 2022 」では二大パビリオンのひとつ「golden  hemp  pavilion」の責任者を務めた。

 2023年、青淵渋沢栄一翁顕彰会〈士魂商才〉賞を受賞。